沼津市役所新庁舎が完成

現在の市庁舎は、人口30万人を想定して昭和41年（1966年）に建設された。この建物は、狭い敷地を有効に利用するため、高層建築（8階）とし、市民広場の性格をもったピロティ（基礎杭）を議場棟の下に設け、前庭的なゆとりをもたせている。

またその内部は、市民の生活に一番関係の深い戸籍・住民登録・証明・小中学校の転出入・保険年金などを取り扱う市民課や国民年金課などの窓口部門を1・2階に集約するなど、市民へのサービスを重視したものとなっている。

さらに、1階には、ロビーや、身近な問題の相談や解決にあたる市民相談コーナーや福祉業務を取り扱う福祉事務所が設けられている。また、行政事務の能率化を図るために電子計算機が設置され、災害時にも市役所の機能を失わないよう消防本部に無線を入れ、万一の洪水の際にも浸水することのないよう配慮されている。

市役所の仕事は、それ以外にも、消防や道路・橋梁・河川・港湾などの整備、学校建築や、社会教育に関する仕事、市営住宅の建設、社会福祉や保健衛生・上下水道の整備、市立病院の充実、さらには、産業育成のための援助など多岐にわたっている。