長倉三郎(1920年~2020年)
大正9年(1920年)、駿東郡鷹根村(現沼津市)柳沢で生まれる。昭和13年(1938年)3月、県立沼津中学校(現沼津東高校)を卒業。昭和16年(1941年)、旧制静岡高等学校(現静岡大学)、昭和18年(1943年)東京帝国大学(現東京大学)理学部化学科を卒業し、昭和34年(1959年)には東京大学教授、昭和56年(1981年)には東京大学名誉教授となる。
その間、昭和41年(1966年)に、「分子の電子構造及び分子間相互作用に関する研究」で日本化学会賞を、昭和46年(1971年)、「分子化合物の電子論的研究」で朝日賞を、昭和53年(1978年)、「短寿命励起分子及び反応中間体の電子構造と反応性の研究」で日本学士院賞をそれぞれ受賞する。また、昭和60年(1985年)、文化功労章を、平成2年(1990年)には文化勲章を受章する。
その他、国際量子分子科学アカデミー会員、岡崎国立共同研究機構分子科学研究所長、IUPAC(国際純正・応用化学連合)会長、ドイツ民主共和国科学アカデミー会員、社団法人日本化学会会長、日本学士院会員、岡崎国立共同研究機構長、文部省学術審議会委員、文部省大学審議会委員、総合研究大学院大学長、中国(台北)化学会名誉会員、インド科学アカデミー会員、英国王立科学研究所名誉会員、スウェーデン王立科学アカデミー会員などを歴任する。
沼津市にかかわることでは、平成元年、母校である愛鷹小学校の校庭に、ニュートンが「万有引力の法則」を発見するきっかけとなった「りんごの木」の子孫を、東京大学の植物園から長倉先生の仲介で接ぎ木をする。平成2年(1990年)12月、名誉市民に推される。
令和2年(2020年)4月16日永眠。
このページに関するお問い合わせ先
教育委員会事務局文化振興課
〒410-8601 静岡県沼津市御幸町16-1
電話:055-934-4812
ファクス:055-931-8977
メールアドレス:cul-sinkou@city.numazu.lg.jp