大正12年(1923年)7月1日、沼津町は楊原村と対等合併し、沼津市を誕生させた。全国で89番目の市であり、静岡県では静岡・浜松に次ぐ3番目、清水市の市制施行に先立つこと1年であった。人口34,482、世帯数5,596だった。
初代市長は、県会議長をつとめた和田伝太郎(鷹峰)の子、伝太郎(同名)である。
大正12年9月、第1回の市会議員選挙が行われ、一級議員15名、二級議員15名、合計30名が選ばれた。昭和2年(1927年)の第2回選挙からは、納税額による等級選挙は廃止された。初代の議長は森田泰次郎だった。
市役所庁舎は大手町にあった旧沼津町役場を改称して使用した。大正15年(1926年)の大火でそれが焼失すると、八幡町の女子尋常高等小学校の構内に仮庁舎を建てて執務、昭和3年(1928年)に至り御幸町に新庁舎を建築した。
大正12年当時の市役所職員は、市長1名、助役2名、収入役1名、主事2名、技師1名、書記15名、技手2名、書記補9名、技手補1名、掃除監督1名、掃除巡視2名、雇10名、その他8名、合計53名という構成になっていた。
昭和2年(1927年)当時、機構的には庶務課・産業課・学務課・衛生課・社会課・土木課・都市計画課・戸籍課・兵事課・税務課・会計課・復興部(大正15年12月26日の設置、昭和4年3月31日廃止)外に秘書係が置かれていた。
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1923年(大正12年)楊原町と合併
沼津最後の町会議員
最後の沼津町町会議員の記念撮影。大正12年7月1日、沼津町は隣接する楊原村と合併して沼津市となった。
市政施行当時の本通り
通横町の交差点から北方を望んだもの。今はアーケード街となっている。
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