西浦久連の海岸に椀を伏せたような小山がある。神社の境内であるため原生林に近い状態を保っており、ヤマモモ、ヒメユズリハ、クロマツ、トベラなどと共に、モッコク、ウバメガシが混生して深い茂みをなしている。
久連神社社叢は、そのほとんどが照葉樹で占められている。目通り1.65メートルのモッコクや、1.05メートルのウバメガシの巨木をはじめ、ヤマモモ、タイミンタチバナ、ネジキなど、暖地性の植物が、およそ40数種認められている。
樹木の保存状態は良好で、植栽されたビャクシン、コウヤマキなどの数種を除くとほとんど人工の影は見られない。
この社叢には珍しい植物はないが、暖地におけるフロラ(植物相)を知る上で、また、自然生態を最もよく留めている樹林として貴重なものといえる。昭和52年12月に市指定天然記念物に指定された。
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