宝徳2年(1450年)に創建された。大平山と号す。開山は道元禅師11世の法孫にあたる興国玄晨和尚で、開基は駿河国大守(今川)伊豫守の後室、桃源院殿慈雲妙愛大姉で、今川義元の伯母にあたる。天文年間に小田原の北条氏が帰依したことにより寺運が上がった。
ここの山門(壱門)は惣門といわれ、原安兵衛氏が寄進したもので寛政年間(1789年~1801年)頃のものである。掛川の某武家の門を改修したものといわれている。門は瓦葺きであるが、塀は石の瓦葺きで珍しい。
古文書としては北条家文書3通、同制条1通、井出志摩守文書と制条各1通がある。慶安2年(1649年)に将軍家光より朱印状を賜った。また、当寺に残る大平村絵図は、元禄5年(1692年)の日付があり、歴史資料として平成2年3月に市指定有形文化財に指定されている。
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