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長谷寺(はせでら)

2017年10月19更新

長谷寺 地図

稲久山と号し、本尊は十一面福聚自在天観世音菩薩である。天長2年(825年)淳和天皇の御代に、弘法大師が勅を奉じて駿豆地方を巡錫中、鎮護国家の祈願道場として創建したものだという。当寺は昔、大和の長谷寺の末寺で、法相宗から真言宗に変わり、現在は時宗に属している。地元では、浜の観音さんと呼ばれ親しまれている。

毎年4月に開帳の法要が営まれているが、その際120反の帆布で作られた大観音曼陀羅の開帳がある。この曼陀羅は、その昔航海の難所熊野灘、遠州灘などの航海安全を念願して、船主はその無事帰還のお礼にと、船の命の綱と頼む帆に霊像を写して奉納したのに始まったと伝えられる。 現在当寺に所蔵されている曼陀羅は、明治8年の正月に菊地金平政廣(別名、一運斎国秀)がこの完成のために日頃の信仰から、斎戒沐浴し、およそ200畳敷き余もある綿布に半年の年月を費やし、原図のとおりに精巧緻密に写し上げたものである。

なお、長谷寺は、江戸時代より駿河一国三十一番札所及び横道十三番札所となっている。

長谷寺 120反の帆布で作られた大観音曼陀羅

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