経緯
令和元年に発生した不祥事に対する再発防止対策として、令和2年5月に「沼津市職員不祥事防止対策行動計画」、また、令和2年6月に「沼津市職員倫理規程」を策定し、これらに基づき取組を実施しています。
主な取組状況
【1】職員への情報発信
- コンプライアンス通信 (令和2年度 計2回発信)
コンプライアンスの公務員に関する報道情報の提供を行いました。 - コンプライアンス講習会 (令和2年度 計8回開催 受講人数 計250人)
令和元年度の沼津市職員の不正事件を例として、不祥事が本人や組織などに及ぼす影響を示し、不正防止に向けた考え方や行動について講習を行いました。また、倫理規程や行動計画の周知を併せて行いました。
【2】庁内各部署における取組
- コンプライアンス推進計画書の作成、結果報告(令和2年度)
年度当初に、庁内部署で業務に対するリスク分析を行い年度毎の推進計画を策定しています。その結果報告として、各部署からは随時ミーティングによる業務内容の進捗状況の共有化や業務マニュアルの見直しなどの改善が報告されています。 - コンプライアンス推進計画書の作成(令和3年度)
前年度のリスクに加え、新事業などのリスクを分析しそれに即した行動計画を策定しています。
【3】職員実態調査(アンケート)の実施
不祥事再発防止に向けた職員のコンプライアンス意識及び職場環境改善への取組等についての現状把握を目的に令和元年度より職員に対しアンケート調査を実施しています。
1.調査の概要
令和2年度 | 令和元年度 | 備考 | |
---|---|---|---|
対象者 | 2,066人 | 1,810人 | 市立病院の医療部門除く |
調査期間 | 令和3年3月8日~3月19日 | 令和2年2月27日~3月5日 | |
回答結果 | 1,415人(68.5パーセント) | 1,655人(91.44パーセント) | 週に数時間勤務の職員が対象となり回答率が下がった |
2.質問項目ごとの結果
令和元年度アンケートとの比較- 便宜を図るような不当な要求を受けたことがあるか
- 「ある」 2.90パーセント 昨年度より1.51ポイント減となりました。
- 利害関係者から利益供与を持ち掛けられたことがあるか
- 「ある」 0.49パーセント 昨年度より0.36ポイント減となりました。
- 「コンプライアンス上の問題」を目撃した場合どうするか
- 「何もしない」 5.23パーセント 昨年度より2.81ポイント減となりました。
- 「不祥事や事件にかかる情報」を知り得た場合どうするか
- 「何もしない」 7.63パーセント 昨年度より2.94ポイント減となりました。
- 「公益通報制度を知っているか」
- 「知らない」 31.45パーセント 昨年度より21.72ポイント減となりました。
- 不祥事発生前と比較し、コンプライアンス意識はどう変化しましたか。
- コンプライアンス意識が向上したと回答した職員が、20.57パーセントとなりました。
- コンプライアンス意識の向上につながるものは何だと思いますか。
- コンプライアンス意識の向上につながるものとして、「研修」や「講習」よりも、「職場での啓発活動」や「不祥事に関する報道」と回答した職員の方が 多い結果となりました。
3.まとめ
前回(令和2年3月実施)と比較し、「不当な要求を受けた」「利益供与を持ち掛けられた」職員は減少し、「法令順守(コンプライアンス)に対する意識」「職場環境の改善」は向上する結果となりました。
今後の取組について
コンプライアンスの意識向上に関しては、令和2年度よりコンプライアンス担当を設置し推進してまいりましたが、より一層のコンプライアンスに関する施策推進のため令和3年度より人事課内にコンプライアンス推進室を設置しました。
今後はコンプライアンス推進室を中心に職員への研修や情報発信などをより効果的に実施してまいります。
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