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沼津市の景観

2014年4月21日更新

良好な景観づくりを進めるため、沼津市景観条例を制定し、景観まちづくりの方向性を示した「沼津市景観基本構想」とこの構想を実現するための「沼津市景観計画」を策定しました。
うるおいのある良好な景観を形成するためには、市民や事業者の皆さんと行政が連携して取り組むことが不可欠ですので、ご理解とご協力をお願いします。

景観とは?

“景観”とは、風景、景色、自然などの眺めを表す“景”という文字と、それらの風景や景色を眺める私たちの感じ方を表す“観”という文字が組み合わされています。
海や山などの自然、建物やまち並み、道路、人々の暮らしなど、私たちの目に映るまちの姿すべてが“景観”と捉えることができます。
そして、これらの景観は、地球環境の変化、人間が生きていくための自然への働きかけ、都市や農村における人々の活動が積み重なりできたものであるため、目に見えるものだけでなく、普段の生活から感じるまちの雰囲気、文化の香り、歴史性など目に見えない五感で感じる印象も“景観”と捉えることができます。

景観とは? “景” 風景、景色などのながめ “観” 風景、景色をながめる人々の価値観 “景観” 風景、景色、ながめなどの感じ方の価値観

沼津市の景観

沼津市は伊豆半島のつけ根に位置し、富士山や香貫山山系などの山々をはじめ、駿河湾や市街地を流れる狩野川、茶畑やみかん畑など良好な自然景観に恵まれています。また、御用邸記念公園や旧東海道の道筋、あるいは寺社なども多く存在し、市域全体に歴史の面影を感じさせる要素が多く残されています。
景観的観点から地区を区分すると、【山】【丘陵地】などの「山地景観」、【海岸】【川】などの「水辺地景観」、【平野】【市街地】【集落】などの「平地景観」に分けることができます。
沼津市は、このすべてが存在し、地区によってさまざまな景観を楽しむことができます。

自然地形・市街地状況に基づき、景観的観点から地区を区分すると、以下のようになります。

景観的観点からみた沼津市の区分と特徴

山地

【山】市街地の外縁を規定し、斜面段線が市街地等の後背景観スカイラインを構成する。

区分と特徴一覧
地区区分 景観のポイント 景観上のポイント
M1 愛鷹山 市の後背景観を構成する代表的な山塊である。中心部からは、富士山の前景として意識される。 愛鷹山頂(富士山)
M2 香貫山・大平山 市街地に近接する山地でまさに後背斜面を形成する。狩野川と共に沼津のシンボルの一つである。 香貫山、稜線、住宅地の後背斜面
M3 発端丈山 伊豆山系の連なりの末端に位置し、江浦・内浦地域の裏山的存在である。 稜線
M4 金冠山 伊豆西北部の達磨山山系の北部に連なる。市街地中心部から見た場合、南方のスカイラインを形成する。 金冠山、稜線

【丘陵地】

区分と特徴一覧
地区区分 景観のポイント 景観上のポイント
H1 愛鷹山斜面下部 愛鷹山の中腹以下で比較的緩斜面を小河川が刻んでいる。 愛鷹運動公園他各種施設、
沼津インターチェンジ及び周辺道路

水辺地

【海岸】海を三方から囲みかつ各部分が異なった特徴を有し、変化に富んでいる。

区分と特徴一覧
地区区分 景観のポイント 景観上のポイント
S1 千本浜 砂浜、松林、海面によって構成される。単調ではあるが、大スケールの展望が特徴である。 千本松原、千本浜公園、沼津港
S2 牛臥・静浦 狩野川を挟み、千本浜と同様砂堆等により形成された海岸だが、御用邸・漁港等でなかば施設化されている。 牛臥山、御用邸記念公園、静浦漁港
S3 江浦・内浦 懐の深い入江を形成しており、淡島をアイストップとし、内海的雰囲気を持つ。 淡島、各漁港
S4 西浦 小規模な入江や岬の連続が一定のリズムを構成する。また海上越しの富士山、沼津市街地の遠望が良い。 大瀬崎、用心崎、若松岬等
S5 戸田 井田から舟山地区にかけての海岸線は変化に富む。また遠望の富士山、駿河湾を望む眺望点が多い。 御浜岬、戸田港、海岸沿いの眺望点

【川】性格の異なる2本の河川を有する。

区分と特徴一覧
地区区分 景観のポイント 景観上のポイント
R1 狩野川 市街地を貫流し、大スケールの眺望を与えるオープンスペースである他、文化・経済等多様な側面を有する。 河川敷線地、河岸遊歩道、内港
R2 黄瀬川 台地を穿つ小峡谷を形成する。河岸急斜面の樹林も特徴の一つである。 鮎壺の滝

平地

【平野】水田地帯又は特徴的な水田。

区分と特徴一覧
地区区分 景観のポイント 景観上のポイント
P1 浮島沼 海岸後背景低地で一面の水田地帯。一部に団地等が立地している。 水田、浮島沼、(原団地等)
P2 大平 水田、集落、小斜面により構成される典型的な田園風景。一部に団地あり。 水田
P3 戸田新田 大川上流部の傾斜地に形成された棚田があり、日本の棚田百選にも選ばれている。 北山の棚田

【市街地】市街地が形成されている地区。

区分と特徴一覧
地区区分 景観のポイント 景観上のポイント
U1 既成市街地 駅周辺商店街、主要公共施設等のある都心部及び駅南の古くからの市街地及び駅北の比較的新しい市街地。 駅前広場、駅周辺商店街、
市役所等主要公共施設
狩野川、幹線道路
良好住宅地、景観地区
U2 周辺市街地 住宅と小規模農地の混在地。  

【集落】地区毎の自然環境等に対応し、全く形態の異なる集落が形成されている。

区分と特徴一覧
地区区分 景観のポイント 景観上のポイント
V1 根方街道 愛鷹山麓の小斜面・小扇状地等を縫う街道沿いに数珠繋ぎとなる集落。  
V2 原・片浜 旧東海道沿線の集落で、線状の構成と短冊型の宅地割りによって特徴づけられる。 原駅、県道富士清水線、国道1号、千本松原、旧東海道、寺社
V3 大平 自然堤防及び山麓上の集落。一部に団地あり。 狩野川河川
V4 江浦・内浦 漁港、狭い幹線道路、軒に接する密集型集落、後ろに迫る斜面等漁村集落の特徴を有する。 漁港、後背斜面、密集集落、
観光ホテル旅館、長井崎中学校
V5 西浦 東南斜面寄りの集落で、入り江は漁港等となっており、周囲の斜面は一面みかん畑である。 みかん畑、水
V6 戸田 漁港周辺、河川・幹線道路沿いの密集型集落。 漁港、密集集落、観光ホテル旅館、温泉、農地、松城邸
沼津市地区区分図

このページに関するお問い合わせ先

都市計画部まちづくり指導課

〒410-8601 静岡県沼津市御幸町16-1
電話:055-934-4766
ファクス:055-933-1412
メールアドレス:mati-sido@city.numazu.lg.jp

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