好きなことは仕事にしない方がいい、という人もいますが、私たち学芸員は好きなこと(自分の場合は歴史)を仕事にしちゃった人たちです。好きなことで飯を食おうなんてムシのいいことを言ってるんだから、文句なんていったら罰当たりです。そもそも好きなことなんだから面白くないわけがないです。
歴史に興味があり、しかも学芸員になることができたなら、これ以上の人生はありません!なんて大げさなことを言っているように思いますか?やってみればわかります。沼津市の学芸員の面白さってば、他には代えがたいですよ。
日本で最古級の石器が見つかった原始時代から、古代・中世・近世・近代・現代と、連綿と人が生きてきた沼津。こんなに豊な歴史資源を持っているところはそうはありません。その中でも、郷土の偉人である江原素六氏や徳川家がつくった沼津兵学校を中心に、郷土の近代化の歩みを紹介する博物館である「明治資料館」に勤めています。ここでは、郷土沼津に関する史料を収集・整理・保存したり、沼津の歴史に関する企画展の開催などを行っています。
8:20 出勤メールチェック
9:00企画展の
展示物制作
10:30展示台の
制作
12:00昼食
13:00出張講座で
講師
15:00ギャラリー
トークの検討
18:00書類整理
18:30 帰宅
まずは出勤。メールをチェックし、ひととおり対応。今日は、次の企画展のオープンが迫ってきているため、急ピッチで展示物作りを進めます。観てくれる方のためにも見やすく、キレイに仕上げねばと思いながら、大量に作るためスピードも必要。
昼食後は、出張講座の依頼を受けて講師としてお出かけ。今日のお題は「江原素六と沼津兵学校」。時間いっぱいしゃべりまくって終わっちゃいました。戻ってからは、明日のギャラリートークに向けて、ちょいネタを仕込んでいるうちにこんな時間…。ほどよい疲れと満足感で帰宅の道につきます。