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酸性雨

2016年11月28日更新

酸性雨の原因としくみ

人間による社会活動(自動車、工場、発電所)等で石油や石炭が燃焼された時、硫黄酸化物、窒素酸化物などの大気汚染物質が大気中へ排出されます。排出されたのち大気中で化学的変化しながら薄められ(希釈)、広範囲に広がってゆき(拡散)遠方へ運ばれてゆきます。(風による運搬)そして最終的に地上へ落ちてきます。これを乾性沈着といいます。それに対し、雨水とともに地上に落ちてくる場合を湿性沈着といいます。
希釈や拡散、そして風による運搬で大気中に広がった硫黄酸化物や窒素酸化物が硫酸イオン硝酸イオンなどに変化し、これらを空気中の水蒸気が取り込んで降ってくるpHの低い雨を酸性雨といいます。森林や湖の生態系に影響を与えます。
酸性雨は日本国内の大気汚染物質発生源が原因とはいいきれません。それは風による汚染物質の流れがあるからです。遠方の大気汚染物質発生源からの汚染物質の排出が日本国内の酸性雨の一原因でもあるのです。
(海外ではばい煙処理装置や脱硫装置が十分に普及していないところもあります。)

自然の雨の酸性度

水のpHは中性で7.0ですが、大気中には様々な物質が存在しそれらが降水に溶けてpHを上下させます。大気中には二酸化炭素が存在し、それが降水に溶けるとpHは5.6程度の弱い酸性を示します。
他に火山性ガスとしての硫黄酸化物や大気中に飛び散った海水の塩化水素ガスなどが存在し、降水のpHを下げます。これらの要素をふまえると人為的な大気汚染による影響が出ているとみるには降水がpH5.0未満であることになります。ちなみに人が目や喉に痛みを訴えるpH値として、pH3.5以下というのも1つの目安になります。

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