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光化学オキシダント

2023年9月20日更新

二次汚染物質としての光化学オキシダント

光化学オキシダントとは、各種発生源から大気中へ排出された窒素酸化物及び炭化水素などが太陽光に含まれる紫外線を受けて光化学反応を起こし生成する強力な酸化性をもった物質の総量のことを言います。
光化学オキシダントは窒素酸化物や炭化水素などの燃料の燃焼により排出源から直接排出された一次汚染物質が大気中で光化学反応を受け、新たに発生した二次汚染物質である点で二酸化硫黄や二酸化窒素などと性質が異なります。
光化学反応は日光により促進されるため、光化学オキシダントは特に夏季の晴れた日差しの強い日に高温・弱風の条件が重なって高濃度になります。

人や植物への影響

高濃度になると人間の粘膜に刺激を与えたり、呼吸器系に悪影響を与えることがあります。例えば眼がチカチカしたりショボショボしたり、ひどい時にはめまいが起きることもあります。農作物では細胞膜が破壊され葉の表面に斑点ができることがありますが、大変な高濃度の場合に限ります。

光化学オキシダントの緊急時(注意報等発令時)について

  • 光化学オキシダント緊急時対策
    静岡県では、光化学オキシダントの発生しやすい春から秋にかけて(5月1日~9月30日)、「光化学オキシダント緊急時対策実施要領」等に基づき、監視・連絡体制を強化しています。県内を複数の地区に分割し、沼津・三島地区(長泉町・三島市・沼津市・清水町・函南町)については、東部総合庁舎、三島市役所の2箇所でオキシダント濃度を常時監視し、濃度が発令基準を超え、気象条件等から高濃度が継続すると予測される場合は注意報等が発令されます。
  • 連絡体制
    静岡県からの発令情報は報道機関・県関係機関・沼津市に伝達され、沼津市は緊急時協力要請工場へ燃料使用量の削減要請を行い、市民へ同報無線で連絡し、市内関係機関へ伝達します。

対策

対策には発生防止対策と高濃度発生時の緊急対応に分かれます。高濃度発生時には注意報等を発令することが定められ、光化学オキシダント原因物質の発生源である大規模ばい煙発生施設に操業の自粛等を呼びかけます。注意報等の発令時は屋外での激しい活動を控え、洗眼やうがいをすることが効果的です。
なお、光化学オキシダントは太陽光による光化学反応によるため、風が吹いたり、雲が発生して太陽光がさえぎられたり、日没になると濃度が必然的に下がります。
発生防止対策は窒素酸化物や炭化水素の排出抑制対策です。

緊急時(注意報等発令時)の一般的な応急措置又は対応

  • 具体的な被害が発生した場合(目がショボショボしたり、のどに刺激を感じたとき)は、洗眼、うがいなどを行うこと。
  • できるだけ屋外での激しい活動は避け、体の弱い方などは屋内で控えること。
  • 学校、幼稚園、保育所等では、屋外運動・活動を控えること。
  • 学校、病院等では窓を閉めるようにすること。
  • 自動車等を使用しようとする方は、できるだけ使用を控えること。

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このページに関するお問い合わせ先

生活環境部環境政策課

〒410-8601 静岡県沼津市御幸町16-1
電話:055-934-4740
ファクス:055-934-3045
メールアドレス:kankyo@city.numazu.lg.jp

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