沼津市河川の概要

【1】狩野川

天城山に源を発し、田方平野を蛇行しながら本市の市街地を貫流し、駿河湾に注ぐ全長51キロメートルの一級河川です。環境基準の水域類型が指定され､平成21年4月1日から、千歳橋（伊豆の国市）から下流に類型A（BOD：2ミリグラム/1以下）が当てはめられています。

【2】黄瀬川

富士山の東麓に源を発し、裾野市、長泉町、清水町を南下し、黄瀬川地先で狩野川に合流する全長31キロメートルの狩野川最大の支流です。
環境基準の水質類型が指定され、あゆつぼの滝から上流の黄瀬川本流に類型B（BOD：3ミリグラム/1以下）、下流の黄瀬川本流に類型C（BOD：5ミリグラム/1以下）が当てはめられています。

【3】むじな（狢）川

市の東北部を起点とし、大岡地区を南下して三園橋下流で狩野川に合流する全長3,480メートルの普通河川です。

【4】浪人川

市の東北部（岡一色）を起点とし、大岡地区を南下して黒瀬橋上流で狩野川に合流する全長4,100メートルの県の一級河川です。

【5】塚田川

鷲頭山の北部を起点とし、志下・島郷地内を経て柿原地内で新川と合流し、牛臥海岸に注ぐ全長3,300メートルの準用河川です。流域には水産加工場が集積しており、その排水により特異の有機汚濁を受けていたことから、昭和47年8月1日から排水規制2立方メートル/日以上の流域水産加工場に規制の適用を受けました。昭和60年4月水産加工排水処理施設が稼動し、水質は大幅に改善されました。また、下水道の普及に伴い、水質の向上がみられます。

【6】江川

上香貫三貫地を起点とし、我入道地区を西流して狩野川河口部に注ぐ全長700メートルの一級河川です。流域には塚田川同様水産加工場があり、規制のかからない排水量50立方メートル/日未満の事業場の排水による水質汚濁は続いています。水産加工排水の汚濁負荷の減少や下水道の普及による生活排水の改善により、上下の変動があるものの水質は改善傾向にあります。

【7】観音川

駅北を起点とし、中心市街地を南下して狩野川河口部に流入する全長3,750メートルの一級河川です。この流域は公共下水道（中部処理区）が整備され、BOD年平均値は、昭和55年度の28ミリグラム/1に対し、水質は大幅に改善されています。

【8】新中川

金岡地区を起点とし、愛鷹山からの松沢川、谷戸川等の支川を合流して、東間門地区で駿河湾に注ぐ3,200メートルの二級河川です。この流域の上流部では、宅地開発が進行しており、BOD年平均値は下水道整備前に平均10ミリグラム/1を超えていました。下水道整備後は、大幅に改善されています。

【9】前川

明電舎西側を起点とし、今沢団地、原の住宅地を西流しながら、昭和第二放水路に注ぐ全長5,680メートルの普通河川です。

【10】沼川

市北部を起点とし、西流して、富士市田子の浦地区で駿河湾に注ぐ全長14.1キロメートルの一級河川です。
沼川は環境基準の水域類型が指定され、昭和第二放水路分岐点より上流は基準点類型C（BOD：5ミリグラム/1以下）下流は類型D（BOD：8ミリグラム/1以下）があてはめられています。