現状及び課題
植田地区に依存
沼津市の最終処分場(ごみ埋立場)は、市西部の植田地区にて、昭和52年の供用開始以後も拡張整備を行いながら、地元の皆様のご理解ご協力のもと、ごみの最終処分を行っています。
逼迫する残容量
沼津市では、「沼津方式」によって確立された3種類の分別収集に加え、ペットボトルの資源回収やプラスチックごみの分別収集を導入するなど、ごみの減量化・資源化を図ったことにより、近年ごみの埋立量は減少傾向となっています。
しかしながら、埋め立てごみは、家庭や事業所で日々発生するため、平成15年から埋め立て続けている現処分場の容量が限界に近づいているのが現状です。
対策・方針
現処分場を少しでも長く利用するため、主灰(燃えがら)や飛灰(フィルターで取れたほこり状の灰)のリサイクル処理や、埋立ごみの一部を外部委託処理するなど、延命化を図る施策を実施しています。
一方、今後も継続的・安定的なごみの最終処分を行っていくためには、新たな処分場が必要であると考えており、その候補地の検討を実施していますが、その選定には至っていません。
沼津市植田地区 最終処分場
現状の最終処分場(概要)
現在の最終処分場は、一般廃棄物の最終処分場(埋立面積15,200平方メートル、埋立容量39,719立方メートル)として、平成15年5月1日から稼働しています。また、処分場から出る浸出水を処理設備により、きれいで安全な状態にして河川へ放流しています。
最終処分場 管理棟
埋立地
施設名
沼津市最終処分場
所在地
沼津市植田字前通281-11
敷地面積
27,400平方メートル
埋立面積
15,200平方メートル
埋立容量
39,719立方メートル
埋立対象物
埋立ごみ【1】類(せともの、ガラス類など)
遮水設備
埋立地内に遮水シートなどを設け、埋立地の水(雨水等)が周辺に漏れ出さないようにしています。また、埋立地から出る水は浸出水処理設備により、きれいで安全な状態にして河川へ放流しています。
(平成31年3月末現在)
浸出水処理設備
浸出水処理方式
生物処理(接触酸化+凝集沈殿+高度処理)120立方メートル/日(最大:600立方メートル/日)BOD 25ミリグラム/リットル 以下他
新しい最終処分場について
新しい最終処分場の整備に向けては、立地性や安全性を考慮した候補地選定から安全安心な施設整備までを、地元の皆さんの理解を得ながら進めていくことが大切です。
現処分場は屋外の施設ですが、埋め立てごみの粉じんが飛び散らないよう土で覆うほか、処分場に入った雨水は浸出水処理施設で無害な水にして放流するなど環境に配慮した管理を行っています。新しい施設はさらに環境面や安全面を追及した安心できる施設としていくことが重要となります。
近年では、屋根を設置し、外気や雨水などの周辺環境から分離する「クローズド型方式」や、廃棄物を処理した水を河川に放流しない「無放流型方式」を導入した施設など、環境にやさしい施設の整備が進められており、沼津市では、こうした先進事例の研究を進め、新たな処分場建設に活かしていきたいと考えています。
最新施設の一例
クローズド型方式
クローズド型処分場とは、環境負荷の低減、地域との調和を目指し、従来のオープン型の埋立地を屋根で覆った最終処分場のことです。埋立地内は閉鎖空間なので、廃棄物の飛散・流出や臭気の拡散を防止する効果があります。周囲の景観とも調和して、従来の最終処分場のイメージから脱却したものとなっています。
無放流型方式
クローズド型方式により、雨水が一切侵入しないことにより廃棄物の安定化には人工的に散水を行うため、浸出水を浸出水処理施設で処理し、散水用水として循環することで、浸出水を一切外部へ放流しないものです。
お問い合わせ
現在の最終処分場について
生活環境部クリーンセンター管理課
電話:055-933-0711
新しい最終処分場について
生活環境部新中間処理施設整備室
電話:055-934-4889
このページに関するお問い合わせ先
生活環境部新中間処理施設整備室
〒410-8601 静岡県沼津市御幸町16-1
電話:055-934-4889
ファクス:055-934-3045
メールアドレス:shinchukan@city.numazu.lg.jp