私たちの生活は、昭和30年代の高度経済成長期に生活が豊かになり、電化製品・水道・ガスが普及したことによって大きく変わりました。
ここでは、それより前に人々が使っていたいろいろな生活用具を紹介します。
そのころの生活用具は、木・竹などの自然の材料を使って手作りされていて、それらの一つ一つには、生活の中で得られた人々の知恵(ちえ)と工夫がこめられていました。
当館2階の展示室では、これらの生活用具を生活の場面ごとに展示しています。
- 台所用具
- すり鉢(ばち)、すりこぎ、かつおぶしけずり(鰹節削)、かめ(甕)、めしびつ(飯櫃)、めしびつ入れ、めしかご(飯籠)、こおりれいぞうこ(氷冷蔵庫)など。
- 流し
- あらいおけ(洗桶)、ささら、みずがめ(水甕)、ひしゃく(柄杓)、ておけ(手桶)、ざる(笊)、ちゃわんかご(茶碗籠)、しゃもじさし(杓文字差)など。
- 竈(かまど)
- はがま(羽釜)、てつなべ(鉄鍋)、ひふきだけ(火吹竹)、じゅうのう(十能)、ひけしつぼ(火消壺)、しちりん(七輪)、うちわ(団扇)など。
- ちゃぶ台のある居間(いま)
- めしぢゃわん(飯茶碗)、しるわん(汁椀)、ひばち(火鉢)、ごとく(五徳)、ひばし(火箸)、はしらどけい(柱時計)など。
- 囲炉裏端(いろりばた)
- じざいかぎ(自在鉤)、てつびん(鉄瓶)、てっき(鉄器)など。
- 井戸端
- つるべおけ(釣瓶桶)、せんたくいた(洗濯板)、たらい、手押しポンプなど。
- 寝室(しんしつ)
- ふとん(蒲団)、まくら(枕)、かや(蚊帳)、たけごうり(竹行李)など。
- 明かり
- かくあんどん(角行灯)、しょくだい(燭台)、おき(置)ランプなど。
- 火をつける
- ひうちいし(火打石)、ひうちがね(火打金)、ほくち(火口)、マッチなど。
- 暖(だん)をとる
- こたつ(炬燵)、あんか(行火)、湯たんぽなど。
- 衣類のしわを伸ばす
- 火のし、こて(鏝)、すみび(炭火)アイロン、きりふき(霧吹)など。
なお、このPDFデータは、2007年に刊行した企画展図録『生活用具とものづくり』の前半部分であり、最新のデータを反映させたものではありません。また、現在の展示内容とは一部異なる箇所もあります。
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