脱衣室(手前)と浴室(奥)
江戸時代以来の掛かり湯形式の浴室ですから、浴槽はありません。桂離宮の浴室と同じで、現在では非常に珍しいものです。
約6畳の広さで、天井は杉板の竿縁天井、床と壁はヒノキ張りです。床は中央の排水溝に向かってやや傾斜している舟底型になっています。溝の下には銅の樋が埋め込まれており、真中に孔があいていて、ここから床下に排水される仕組みです。
手前は脱衣室です。洗面台は当初のものではなく後に取り付けられたものと思われ、明治から昭和にかけての時代背景がうかがえます。
浴室内部
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