平成28年7月27日、市民文化センターにて第1回くらしのセミナーを開催しました。今回のテーマは「防災」です。静岡地方気象台の職員を講師としてお招きし、「災害に備える 気象台が発表する防災気象情報と自然災害」と題して講演いただきました。
初めに、気象庁における気象の観測・監視体制と予測についてお話しいただきました。
気象庁では、全国に配置された気象観測システムや気象レーダーなどを用いて、気象を観測しています。気象の観測に加え、潮位や波浪、海洋観測を行っており、収集・解析・数値予報の実行などを経て、天気予報や注意報、警報発表、気象監視や分析に利用されています。
次に、気象庁が発表する天気予報と防災気象情報についてご説明いただきました。
一般的に皆さんが天気予報と呼んでいるもので、正式には『府県天気予報』といいます。静岡地方気象台では、毎日5時、11時、17時に天気予報を発表しています。天気の急変など随時修正も行い、今日・明日・明後日の天気や風、波の高さ、6時間毎の降水確率、最高・最低気温予想に加え天気の概況も発表しているとの事です。
気象庁は、大雨や強風などによって災害が起こる恐れがあるときは「注意報」を、重大な災害が起こるおそれがあるときは「警報」を、さらに、重大な災害が起こるおそれが著しく大きいときは、「特別警報」を発表して注意や警戒を呼びかけています。講義の中では、大雨や竜巻、台風の注意情報が発表された際の具体的な対処方法についても解説いただきました。
また、気象庁における地震と津波の観測・監視体制と発表する情報について解説していただきました。
地震や津波に関する情報・警報の発表の流れや津波のメカニズムについて説明いただき、緊急地震速報が発表された場合どうしたらよいのか、「屋内にいるとき」、「屋外にいるとき」、「乗り物に乗っているとき」に分け、具体的に紹介していただきました。
最後に、火山の観測・監視体制と火山に関する情報についてお話しいただきました。
火山は、望遠カメラやヘリコプターによる上空からの観測に加え、地震計や空振計による観測、噴出物調査などによって観測・監視しており、噴火災害軽減のため、全国110の活火山を対象として、観測・監視・評価結果に基づき噴火警報・予報を発表しています。
また、常時観測火山50のうち、34の火山では、住民や登山者等が噴火時等にとるべき防災行動を分かりやすく示した「噴火警戒レベル」を発表し、被害の最小化を図っているとの事です。
講義のまとめとして、災害から身を守るためのポイントを整理し、講義は終了となりました。
(ポイント)
- 自分の身は自分で守る。自助、共助、公助
- 日頃から、自分の住んでいる地域の地形等から災害形態を頭にいれておく
- 気象情報を正しく理解し、入手活用する
- 避難場所などを確認しておく
- 家族間で連絡方法を確認しておく
- 災害に備え訓練や水や食料など備蓄しておく
- 正常化の偏見をなくす
講座終了後に回収したアンケートからも、よく理解いただけた様子が伝わってきました。
以下アンケートの抜粋です。
- 注意点が分かりましたので、これから活かしたいと思いました。インターネットでの活用もしてみようと思いました。
- 過信せずに避難しようと思いました。
- 普段気象情報は興味深く見ているので今日の話はとてもよく理解できました。
- 若い人や今働いている人たちにも聞いてもらいたい。
- 日常生活にて、予報・情報の重要性を確認しました。
- 気象情報の見方が理解できた。
- 災害から身を守るための話を聞いて、いっそう自分の事は自分でやらなければと思いました。
- 50センチの津波で人が流される、水の怖さを知った。色々な場面での避難を考える必要がある。
- 警報や注意報に関する詳しい説明が聞けて良かったです。
- 面白かったです。もっと時間を取ってほしかったです。
- 地震や津波他、詳しいお話しありがとうございました。
- 今まで分からなかった避難命令等の順番が今日分かりました。
- 生活に役立ちますね。ありがとうございました。
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