公務員の建築職と言うと、公共施設の設計や現場の監理、建築基準法に関する確認などの硬い仕事を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実際にはそれだけでなく、沼津駅周辺のまちづくりや中心市街地の快適な空間づくり、空きビル活用のプロデュース、使われていない公共施設の活用といった、大変おもしろい仕事もあるんです。広い視野と柔軟な発想を持って、どんなまちであれば過ごしたくなるのか、訪れたくなるのか、それを具体化するにはどうすれば良いのか、みんなでアイデアを出し合いながら、チームとなって進めていくことができるのも、沼津市の建築職ならではのおもしろさかなと思います。
まちなかや道路上へ、イス・テーブル・植栽等を設置したり、それと併せて出店していただける店舗の検討を行ったりと、市民の方が、ただ通過してしまうだけの公共空間について、有効的に活用する方法を模索し、実践し、快適にくつろいでいただける空間をまちなかに作り出しています。沼津市ではこの取り組みを、「OPEN NUMAZU」と名付け、この業務を主に担当しています。まちなかの個人事業者やコンサルタントとともに、企画から管理・運営までを担い、毎年様々な実験・検証を繰り返しています。この取組を通じて生まれた風景を日常的なものとすることが、まちの活性化につながっていくと信じ、日々業務に励んでいます。
8:15 登庁メールチェック
9:00書類作成
10:30計画書デザイン
12:00まちなかでランチ
13:00社会実験の
巡回
15:00商店街の方と情報交換
16:30報告書作成
17:30 退庁
登庁後、メールや書類チェックなど、毎日のルーティーンから1日がスタート。この日は2年かけて作成してきた計画書を仕上げるための、最終チェック。一言一句を丁寧に精査していきます。行政特有の堅苦しいものにならないように、納得いくまでデザインを試行錯誤の繰り返し。
まちなかでランチを食べつつ、OPEN NUMAZUに赴いて、会場の様子を伺いました。市民の皆さんが空間をどのように活用しているのか観察し、効果や改善点をコンサルタントと共有し、商店街の方たちと意見交換を交わした後、市役所に戻りました。明日やるべきことを整理して、1日の業務は終了です。お疲れ様でした。