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沼津でやりたい100の事

沼津に移住したい

Uターン、Iターン、など地方移住に注目が集まっている昨今。一度は考えたことのある人も少なくないだろう。
しかし、実際にはどうすればいいのか?何から始めればいいのか?と悩んでしまうことも多い。
ましてや家族で移住するのなら、住むところを変え、もしかすると仕事も変え、子ども達の環境も変わる。転勤でも、市内でも、それが地元だとしてもなかなか勇気のいることだ。
そんな中、3年後に家族で東京から沼津へ移住を計画しているご家族に出会った。

成島宏和さん

都内でコンサルティング会社に勤めている成島宏和さんとそのご家族。奥様の知咲さんは外資系企業で働き現在育休中。

3歳になる長女京香ちゃん、9か月の橘平くんの4人家族だ。

3年後という期間に関しては、ちょうど京香ちゃんの小学校入学に合わせてのこと。

3年と聞いて、少し長いような気もするが、今の仕事とこれからのこと、住居、子どもの成長と教育、移住に向けての準備をするにはちょうど良い。成島さんご家族は移住計画が現実的になり動き出したばかりだ。

成島さんは沼津出身。高校卒業後、関西の大学、そして東京へ就職。
知咲さんは京都宇治の出身、関西の大学を卒業後、東京で就職。つまり2人にとって今住んでいる東京は地元ではない。

成島さんご家族

「私は二人とも地元ではないところで、核家族で子育てしていくイメージがわいてなくて。
仕事があるから東京にいますけど、仕事だけが理由なのであればほかの家族のいるところでみんなで子育てできればいいなと思って。」

そう知咲さんは言う。そんな想いを成島さんのご両親に伝えた二人。

それからはトントン拍子で話が進んでいき、両親と二世帯住宅を新築し暮らすことにしたので早速住宅展示場へ家族で行った。

移住に向けまずは住むところが決まった。しかし、それだけではない。もっとも重要かつ不安視しているのが“仕事”と“教育”だ。

「仕事のところをなんとかしなきゃなと思っていて、そこは早めにしたいんですけど、まだあんまり具体的なことはやってないかな。仕事はこれまで通りサラリーマンでやるのか、それともフリーランスというかプロジェクトベースでやってくのかはまだ決めかねています。」

都内に通えない距離ではない沼津。今の仕事を続けるのか、それとも沼津で就職するのか、はたまた独立するのか。
悩みの種は、もっぱら現在の職種が沼津では少ないということ。

外資系企業に務める知咲さんも都内ならではの働き方に満足しているが、そういうことが地方でもできるのかは不安という。

しかし二人声を揃えて言うのは
「でもせっかく沼津に行くのなら、沼津のために働きたいなというのはある。
東京と同じ働き方をしたいとは思ってない。沼津のためになることがしたい。」
ということ。

また都内の暮らしを維持するための働き方から、家族のため沼津のために働き方にも色々と選択肢があるのではないかと期待をしているという。

成島宏和さんと長女の京香ちゃん

次に問題となってくるのが地元にいても情報を集めるのが難しい“教育”。

口コミや実際の場所の雰囲気に左右されるのでウェブの世界だけでは分からないことも多いし、そもそも情報が無いこともある。自分たちの価値観に合うネットワークを見つけることは中々難しい。

「情報って探していけば、それなりにいろいろなところに行けばいい情報に出会うと思うですが、それが一か所にまとまっていたり、今実際に同じような悩みの人、例えば今小学校受験とか中学校受験などされている方とのネットワークとか、そういうのがあれば相談しやすいなーという気がしますね。」

東京は教育についても選択肢が多く、ライフスタイルや考え方に合わせた場所を選択できるが沼津ではどうなのだろうか。
学校に関しては入学のタイミングなどもあるのでうかうかしてはいられないようだ。

「沼津に移住するのはワクワクの方が大きいし不安なことはありません。
仕事もどうにかなるかな。東京だと二人で全力でがんばらなくてはいけない。
金銭的にも保育園に入るのもフルタイム勤務じゃないとだめだし。
沼津に行くことによって、私がちょっとペースを落とせるのだったらそれはありがたいかな。」
と知咲さんは言う。

「結局はひとの紹介ですね。今回もSNSを通じて今沼津に暮らす方々と知り合い広がっています。」
成島さんもどんどん行動し、つながりを増やしながら移住に向け動いている。月1回は沼津に行くという。
急に場所を変えるのではなく、ゆっくりと少しずつ基盤を作りながらの移住はとても理想的だ。

ベビーカーの中で眠る橘平くん

子どもの頃は気にならなかった沼津の観光地なども家族で行ったり、京都出身の知咲さんの目線から新しい発見があったり、子ども達がいるからこその沼津のいいところを発見したり、楽しみながら移住計画を進めているように感じた。

東京で分かったことは、子どもを育てていると地域とのつながりが自然とできていく事。
そしてそこから世界が広がっていく事だという。

東京で子どもを産んではじめて、自分は東京に住んでいるのだな、地域に根付いたなって言う感覚を持った。

その経験とともに“根付く”ということを意識し、どこでも自分たちらしい暮らしを作ろうとする成島さんご家族の移住計画、今後が楽しみだ。

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