沼津にはたくさんの資源がある。だが多くの人はその資源の魅力を楽しめてないのではないだろうか。
今回は狩野川沿いにある、海を楽しむための拠点、スルガマリーナに向かい代表の杉山さんにお話を伺った。
スルガマリーナは、昭和47年から創業している沼津市のマリーナ。
レンタルボートも行なっており、山梨や東京まで顧客がいるという。
船の所有方法は、個人所有、会社所有、共同所有と様々だ。
ボート免許の取得や更新手続きも受け付けている。
現在、小型船舶操縦士の免許を持っている人のなかで、実際に船を所有している人は数少なく、そんな人にはレンタルボートがおすすめだ。レンタルボートを貸し出すときに、ペーパードライバーの人にはトライアルのレッスンもしてくれるらしい。
スルガマリーナの利点は、狩野川沿いにあるということ。
狩野川は淡水なので、エンジンの冷却系統の洗浄が自然にできて、船の保ちが良いようだ。
沼津市には、市が把握しているかぎり大小合わせて8か所のマリーナがある。海が身近な街ならではの環境といえる。
子ども連れでも、船の手入れをすることで、海に出て遊んで楽しむだけではなく、物を大切に扱うしつけの一環にもなるようだ。
クルージングは年配のゆとりのある方たちが行うものと多くの方がイメージするが、スルガマリーナの客層は幅広く、若い方から年配の方までいる。家族で楽しむ方達もいるそうだ。
2018年3月26日、このスルガマリーナのレンタルボートを都内の大学院生の5人組が利用した。
リーダーの佐藤遼太郎さんは、二級小型船舶操縦士の免許を取得したばかり。友人達を連れて沼津にやってきた。
初クルージングとなる今回の旅の計画は、10分くらいで決まったそう。
卒業記念にと沼津でのクルージングを選んだ理由は、「富士山が見られるという景色の魅力があるから。」とのこと。
9時から11時30分まで、淡島を一周して、内浦湾を通り、沼津港の水門・びゅうおをくぐって帰って来た。
「水門をくぐった時は、気分が上がった。」と仲間達も笑顔で大満足のようだった。
「スルガマリーナの杉山さんが、親切で分かりやすかった。」と佐藤さん。
都会の喧騒から離れて、優雅なクルージングを楽しんで、人生の充電をするのもステキな趣味だ。
4月から3人が社会人になる。2人は大学院に残るそうだ。
それぞれの道に歩んでも、クルージングが作った絆で、たまには沼津に遊びに来て、ぜひとも友情を深めて頂きたい。
