沼津のみなさんにおすすめのデートスポットを聞いてみたら、そこには在住者ならではの沼津を楽しむヒントが詰まっていた。
街の人の話から見えてきたひとつ目のキーワードは《ながめる》。
沼津の街を一望できる場所といえば、やっぱり香貫山、沼津駅から南東に1キロメートルほど行った住宅街には、いくつか登山口がある。
展望台からの景色を《ながめる》事を楽しみに、ウッディな香りを深呼吸しながら足を進めよう。
もう少し手近なところから《ながめる》なら、屋上庭園がおすすめ。
沼津駅北口のプラサヴェルデの屋上にはコンパクトながら心地のよい緑地があって、ローズマリーやラべンダー、スペアミントなどのハーブに囲まれたベンチでのんびりすることができる。
すぐ横を通る東海道線の列車や、街を歩く人たちをぼんやり眺められるのも面白い。
そしてふたつ目のキーワードは《みずべ》。
池の周りをぐるりと囲むように緑地と遊歩道が広がる門池公園。
春には桜と富士山のコントラストが美しいし、冬には渡り鳥もやってくる。
池の畔にあるベンチに座れば、何時間でものんびりしていられそう。
場所を移動して、中心市街地の《みずべ》といえば狩野川。
こちらではSUPやカヤックなど、よりアクティブな水辺での過ごし方ができる。
上土町のLot.n(ロットン)であらかじめ予約をしておけば、川辺のアクティビティを十分楽しみ、お腹がすいたら風のテラスで、バーベキューをすることもできる。(要予約)
みっつ目のキーワードは《おとなの水族館》。
沼津には4つの水族館がある。
デートとして伊豆三津シーパラダイスに行くなら、「クラゲの万華鏡」がおすすめ。
うす暗い空間の中のやさしく光るクラゲを眺めていると、ゆっくりと心が満たされていく。
カリフォルニアアシカやカマイルカのショーがやっていない、ほんの静寂な時間帯を狙って、ショースタジアムの観客席に並んで座れば、のんびり話もできる。
一方、船で渡って行く島にある水族館、あわしまマリンパークでは、島の周りの散策もおすすめ。
船着場近くのデッキをのんびり歩きながら写真を撮ったり、日本でも珍しいカエル館ではここでしか会えない珍しいカエルにも出会えたりもする。
ただあの皮膚感や目の感じが苦手な女性もいるので、お相手によっては要注意。
そして最後のキーワードは《くつろぐ》。
おしゃれで小さなカフェや、昔ながらの純喫茶が多いことでも知られる沼津。
つまり気軽にデートを楽しめるスポットが多い。
黄瀬川のほとりにある「アリクイショクドウ」(大岡)、
食器や雑貨を眺めるのも楽しい「Mission Bay」(我入道)、
店内に川が流れる「どんぐり」(仲見世商店街)、
沼津で1番小さいコーヒー屋さん「SWING COFFEE STAND」(御幸町)、
街から離れた海辺にある「The Old Bus」(西浦久料)など、ついつい人に教えたくなるところばかり。
日が沈む頃には、ゆったりと座ってお酒も楽しめるのも沼津の良い所。
沼津港の入り口にあるベアードビールの「タップルーム」でクラフトビールを堪能し「BARタクシー」に乗って、ドライバーが選んでくれたバーに飛び込んでみるのも面白い。
そこで楽しんでもらいたいのが、沼津名産の寿太郎(じゅたろう)みかんをつかったオリジナル記念カクテル「イコロ」。
沼津の自然の魅力と文化の魅力が触れ合う夜を体験できるはずだ。
昼と夜、晴れと雨、シーンや季節によっていろんな楽しみ方ができる沼津。
さあ心踊る沼津デートに出かけよう。