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大平新城跡(おおひらしんじょうあと)

2007年7月1日更新

大平新城跡 地図

大平区東端の狩野川沿いに新城、内新城、外新城などの地名がある。大平から函南町日守へぬける低い丘陵上が城跡で、北、東、南の三方を狩野川がめぐり、西側は尾根続きで、天然の要害をなしている。妙向山円教寺の裏の丘陵に築かれ、本丸・二の丸、出曲輪は尾根の各所に設けられており、本丸の南には土塁が存在する。出曲輪は、円教寺裏にあり、ほぼ台形を呈し、腰曲輪をもつ。尾根の南方伝いに進むと大平山、鷲頭山を経て、獅子浜城に出ることができ、両城は緊密な連絡をとっていたものと思われる。

戦国時代末期、戸倉城(清水町徳倉)を失った北条方が、その後方に築いた新城であるため、大平新城の名を生じた。沼津から徳倉を経て狩野川左岸沿いに田方平野へ出るには、どうしてもここを通過せねばならず、北伊豆防備と重須の水軍基地を防備する上での重要拠点であった。

当初北条氏の重臣北条氏光が守ったが、のち北条氏勝がこれに替わり、武田氏に備えた。天正18年(1590年)小田原攻めで廃城となった。

大平新城跡

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