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展示室のご案内

2012年5月30日更新

1階展示室(国指定漁撈用具)

平成22年に国の重要有形民俗文化財に指定された「沼津内浦・静浦及び周辺地域の漁撈用具」は、沼津市内の内浦・静浦地区を中心に、原地区から西浦地区にわたる内浦湾沿岸で使用された漁撈用具のコレクションです。
これらは、昭和49年の当館の開館以来、市民から寄贈などを受けてきたもので、2,539点にのぼる資料は大きく15の分野にわたります。それは、直接魚介類を捕る漁具から船や網などを作る道具、水揚げから交易運搬や加工用具、さらに漁師の信仰用具に至るまでの幅広い分野です。
展示室では、1.沿岸のマグロ建切網漁、2.『豆州内浦漁民史料』と漁撈用具収集との関わり、3.コショウバイ(個別漁業)の多様性、4.漁師の漁具製作技術、5.筒柱の船霊様、6.漁師の副業からの水産加工、7.漁師の副業としてのエサカイ、といった7つの特徴に分けて、一部の代表的な資料を展示しています。

2階展示室(県指定農耕用具・生活用具など)

県指定農耕用具

平成2年に県の有形民俗文化財に指定された「浮島沼周辺の農耕生産用具」は、沼津市西側の片浜地区付近より富士市吉原地区にかけて広がる低湿地帯であった、「浮島沼」周辺で使用された農耕用具のコレクションです。
これらの資料は、35種258点(当館所蔵:28種106点、富士市立博物館所蔵:32種152点)をかぞえ、新田造成から脱穀・調整までの水田稲作の全過程を網羅しています。
浮島沼周辺では、昭和30年代頃までは、大雨が降ると水田が冠水し、水はけが悪いために稲を腐らせて大きな被害を被っていました。このような低湿地帯では、例えば田植えは胸や首筋まで浸りながら行わなければならず、農耕用具も、稲や土を運ぶための田船や、横幅が3尺(約91センチメートル)もあるナンバ(田下駄)など、特徴的なものが使われていました。
展示室では、一部の代表的な資料を展示しています。

生活用具

昭和30年代の高度経済成長期に電化製品・水道・ガスが普及して以来、私たちの生活は便利になりましたが、それ以前、私たちの生活を支えた多くのモノは、木や竹などの自然の素材を使って手作りされ、そのひとつひとつに、日々の営みの中で培われてきた人々の知恵と工夫が込められていました。
展示室では、これらの生活用具を、台所(流し・カマド・棚)、居間、囲炉裏端、井戸端、寝室などの生活の場面を復元して展示しています。また、手作りの生活用具である桶を製作する技術を、桶職人の道具や製作工程から振り返っています。

このページに関するお問い合わせ先

沼津市歴史民俗資料館

〒410-0822 沼津市下香貫島郷2802-1(沼津御用邸記念公園内)
電話:055-932-6266
ファクス:055-934-2436
メールアドレス:cul-rekimin@city.numazu.lg.jp

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