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過ぎし日の沼津御用邸

2021年5月14日更新

沼津御用邸は、明治、大正、昭和の三代、七十七年間にわたり、天皇皇后両陛下や皇族の方々のご利用の機会に恵まれてきた。
特に、歴代の天皇皇后両陛下、皇太后陛下のご利用日数は、のべ五千日以上にも及び、同時期の他の御用邸にくらべても最もご利用の頻度が高かった。
これは沼津の地が気候や風土、景観や交通など、様々な面で条件を備え、愛されてきたことの表れということができる。

  • 貞明皇后(大正天皇后)

    貞明皇后(大正天皇后)

  • 昭憲皇太后(明治天皇后)

    昭憲皇太后(明治天皇后)

明治天皇のご利用はなかったが、昭憲皇太后は皇后当時から度々ご滞在になり、近隣各地へのお出掛けの機会も多かった。

大正天皇は、もともとご自身の保養のために造られた御用邸ということもあって、皇太子当時からご利用の機会が多く、この地で漢詩や狩猟などに親しまれることもあった。貞明皇后は、昭和になってからのご利用も多く、各地にお出掛けになった。

昭和天皇は、西附属邸ができる以前からの川村邸ご滞在を含め、親王・皇太子当時の長期ご滞在が多く、歴代陛下の中では最も長いご利用日数となっている。ご幼少のころから沼津の海や自然、また地元住民に親しまれる機会も多かった。また、香淳皇后には、ご結婚直後の行啓を始め、思い出深い場所である。

上皇陛下は、疎開生活や戦後の復興期のご利用が多く、狩野川での煙火大会も何度かご覧になるなど、市内各地へのお出掛けや、隣地の学習院遊泳場へのご滞在の機会も多かった。上皇后陛下は、ご結婚後間もないころ、ご幼少時の今上天皇陛下ご同伴でのご滞在のほか、御用邸廃止後にも上皇陛下とご一緒に沼津にお立ち寄りになられた。

  • 本邸御車寄

    本邸御車寄
    築山には東京美術学校制作の鶴の置物が見られる

  • 戦前の本邸正門

    戦前の本邸正門

このほかの皇族の方々も度々ご利用があり、文化的な面での向上が図られるなど、沼津市民が受けた恩恵は計り知れないものがある。

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